日記9 11月28日 金
- 小説ゼミ1
11月28日 金
今日は文豪の話を見た。
「映像の世紀バタフライエフェクト」とかいうヤツ。
ドショッパツでなぜか三島事件の話が映って、
あとは林芙美子が過労で心臓麻痺を起こして47歳で死んだとか、
川端康成がノーベル文学賞をとった話、
火野葦平が「麦と兵隊」で戦争責任を問われて死んだとか
永井荷風が戒厳令のなか東京を散歩していたとかいった、きな臭い話とかいろいろと説明がされていくのを
私はポンヤリとしながら目にしていた。
そうすると雲の様に俯瞰して客観的に考える事ができるからだ。
でも、みんな「文学」ってカッタイ言い方してばかりだと、ふとそうおもった。
よく考えてみればちょっとした平凡な日常はあまり書いている人っていないみたい。
私は学とか考えながら書いているわけじゃない。
ふと、想い浮かんだ事をメモの様に日記の様に絵の様に綴っているだけだ。
私はただ、ちょっと夜中に小腹が空いたら冷蔵庫にあるチョコパンをおやつに齧る、
そんな平凡な毎日を綴っていきたい。
「平凡はマーブルチョコレートのような色をしている。
アポロチョコレートの様に、
ちょこんとしたこぢんまりした可愛い見た目をしている。
あんまり握りしめてるとすぐに溶けてしまう。
とっても繊細なんだね。
そうだよ。とっても繊細なんだから。
気をつけて。」
かしゃかしゃと振ればそれは軽く音がした。
早く食べようよ。と、
いわれているような気がした。