在学生、修了生、教員による研究活動や制作物の情報を公開しています。
所属:芸術専攻 芸術学・文化遺産領域
現役研究者。【経歴】経済学士 ▶︎IT企業でSE&ISPマネージャー ▶︎ 造形学士▶︎ 修士・博士号取得▶︎ 京都芸術大学修士課程在籍中 ● 人が未来をクリエイトする営みに関心がある ● 好きな言葉はAlan Keyの「The best way to predict the futuer is to invent it」 ● 広島県出身だけど関西弁を話します。
2026-08-13
領域限定
長谷川愛の作品は、スペキュラティブデザインが鑑賞者に対していかなる問いを喚起しうるのかを検討するうえで、有効な事例である。本節では、長谷川の作品を分析対象として取り上げ、スペキュラティブデザインの基本的な方向性と特徴について考察する。
2026-07-30
中間報告書に対する査読を受けて、少し論理補強をするために、イタリア史から概観するスペキュラティブデザインの成り立ちを調べてみた。これまで論じてきた未来派は、急速な都市化・工業化の進展を背景として、機械や速度、効率性を賛美する思想を展開した。その根底には、科学技術の発展が社会を前進させ、人々に豊かな未来をもたらすという進歩主義的な未来観が存在していた。しかしながら技術革新と国家主義が結びつき、社会が戦争へと傾斜していくなかで、科学技術は必ずしも人類の幸福を保証するものではないことが明らかとなってきた。未来派もまたファシズムとの関係を深め、その後の二度の世界大戦によって主要な芸術家を失うこととなった。このような歴史経験は、都市化や工業化、さらには科学技術そのものを無条件に肯定する価値観に対する再考を促す契機となった。
2026-08-11
中間報告書Ⅲで指導教員から頂いた、スペキュラティブデザインの社会批評性の成り立ちについて書き起こしておく。
2026-07-31
スペキュラティブデザインがあればより良い未来を描けるという理屈には落ち着かない。これは現代を生きるデザイン理論として、試行錯誤を重ねている最中である。その一端をAuger, Jらの論考からまとめておく。
中間報告書Ⅲで指導教員から頂いた、未来派とスペキュラティブデザインの背後にある社会批評性と未来への態度の違いについて考察するにあたり、Anthony Dunneらが記述するPPPPモデルによる未来の分類に着目する。
2026-08-07
近年のスペキュラティブデザイン教育においては、Dunne and Raby(2013)の理論に代表される従来のスペキュラティブデザイン論だけでなく、その歴史的源流として未来派が参照されるようになっている。例えば、2025年春にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で開講された「Speculative & Critical Design(SCD)」コースでは、Dunne and Raby(2013)や Mitrović et al.(2021)によるスペキュラティブデザインの理論に加え、Marinettiの未来派宣言が教材として採用されている(Aguiar, 2025)。このことは、教育実践の現場において、未来派、クリティカルデザイン、スペキュラティブデザインが、それぞれ独立した思想や実践としてではなく、イタリアを起点とする歴史的系譜の中で理解され始めていることを示唆している。
2026-04-25
学内限定
「未来を創る力」に着目し、20世紀初頭の前衛芸術運動の一つである未来派に着目している。しかし未来派を論じる際、芸術と政治の接近を切り離すことは容易ではない。本稿では、未来派の中心的画家でありながら、そこから離れていったカルロ・カッラ(1881–1966)に焦点を当て、その芸術的思考の変遷を追う。
2025-05-11
本稿は、三菱一号館美術館で開催された展覧会「異端の奇才―ビアズリー」を受けて、19世紀末における芸術の大衆化の潮流と、オーブリー・ビアズリーの役割について考察するものである。アーツ・アンド・クラフツ運動を代表するウィリアム・モリスやエドワード・バーン=ジョーンズらと照らし合わせながら、機械化と量産による芸術表現の変容とその受容のあり方を歴史的視座から考察したものである。
2025-06-08
本稿では、1910年代初頭からおよそ30年間続いたイタリアの芸術運動「未来派(Futurismo, Futurism)」に関する初期的な調査の過程を報告する。
2025-06-23
はじめに
2026-04-19
M2に進学してしまった…こともあり、少しずつ、修士論文のデータソースとなる情報を書き留めていこうと志す。今回は、未来を示す革新的芸術集団であった未来派がなぜファシズムと接近していくのかについてまとめておく。ここではイタリアの歴史そのものを背景として参照する必要性がある。芸術とは、その作品の生まれた文化的背景に大きく影響し合うものであり、この点を切り離して論じることは難しい。
2025-04-19
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