私の好きな本/ちいさな手のひら事典 「占星術」

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私の好きな本/ちいさな手のひら事典 「占星術」

学籍番号:52553004 笹尾優子

最初の課題は、早々と詰んだ。

どうせ書くなら、かっこよく100点満点のものを書きたい!という私の野心は、物事の視野をあっという間に狭くさせ、今まで読んできた本が全く思い浮かばなくなってしまったのだ。気分転換がてらに、大好きな画家の展示に行き、ご機嫌でミュージアムショップに行ったら、一目惚れしたのでそのことについて書こうと思う。

『ちいさな手のひら事典 「占星術」』

この本の装丁は、紙の側面に金箔が貼られている天金加工の本。室内の光が天金に壁に反射して光が揺らぐ様が、息を飲むくらい、美しい。また、ページを捲る指先に天金の粉がついてキラキラして、こんな小さなことだけど元気を貰えて、私にとってお守りみたいな本だ、本からパワー貰っちゃったなっと、嬉しくなり、気が付けば新橋駅のカフェが私にとって楽園になっていた。

本とは、中身あっての装丁なのは十分理解しているけど、電子化が進んだ時代で本の中身は電子でも読めてしまう、情報だけ欲しいなら検索で事足りてしまう。でも紙の本なら物質だからこそ手に取って味わえる特別感。

読み物以外にも、その日の運勢を自分の感覚で開いた本のページで運勢を決める占いとしても扱っても良さそうだなあ。内容は天体と占星術のことについて、簡単な星占い、相性占い、その星座の有名人のコラムが載っていた。

これは本の形をした、人を前向きにさせる素敵なものなのかもしれない。

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紹介した書籍:ちいさな手のひら事典 「占星術」

ファビエンヌ・タンティ 著

20226月刊行