6.夢2 それは白昼夢に近い。
- 小説ゼミ1
無意識は白い部屋みたいなものかもしれない。
床のまんなかに意識を置くと色が着く。
とっても悲しくなったりとか、
不機嫌なら真っ青か真っ黒に。
これは悪くなればなるほど
どんな色を置いても
濃くなって部屋が暗くなる。
たまに、ご機嫌になれると
赤、黄色、どんな色になっても
真昼のように淡くて明るい色に。
機嫌がよくもなければ
悪くもなければ
明るさは豆電球に近い。
微妙な明るさだ。
いいのか悪いのか。
でも落ち着くし、ちょうどいい。
その部屋は頭の中に置く事もできるし、
心の中に置く事もできる。
重さは川べりにある小石の様なものだ。
感情がたかぶりすぎて、
火事になったり洪水になったり
感電しそうなぐらい中が荒れる事もある。
感情は照明みたいだとおもう。
いつも点けたり消したり、だけどそれがふつう。
それでいいのかもしれない。
感情はお天気の様だともおもう、
いつも陽だまりの様に穏やかならいいけど、
台風の様に荒れてしまう事もある。
そういう時は一度、昼寝でもしてしまおうか。と、
考えると少しずつ静かになるのだった。