日記5 10月10日 金
- 小説ゼミ1
10月10日 金
聴いていたんじゃなくて、勝手に耳を通りすがっただけなんだけど山下達郎のラジオ番組から「移民の歌」が聴こえた。
あのアーアーの叫び声はまるで怨嗟の声みたいだ。
番組の名前は「ベタリク」というそうな。
本当になんの捻りもないけど今時、こんなことをいうのは逆に印象に残るし、新鮮かもしれない。
頭を使いすぎると、なにも思い浮かばなくなってしまうことがあるけど彼はこの番組の時、
なにを考えていたのだろうか?と、このタイトルでふと、そうおもった。(とてもストレートというか、素直なネーミング。)
そういえば、ベタは「ありきたりな。」という意味だというけど手垢がつきまくったといってもいいかもしれない。
それこそベタベタに手垢がつきまくった。という具合に。
そう考えてみてもいいのかもしれない。
気のせいだろうけどなんか汚い感じがする…。
でも、それが思考を巡らしながら普通に過ごすということなのだろう。
つまり日々が妙に生々しいという意味で。
生きているってことは、やっぱり泥臭いんだとおもう。
みんなカエルかドジョウかヤゴみたいなもんだね。
(幸いなことに共食いはしない不思議と理性的。)
生きているとか考えているとか
そうしているとそのうち正直が難しくなる。
だけどそれはちょっとだけ頭を使ってだけど
おもいっきりよくやっちゃった方がいいということなのかも。
だとしたら「ベタリク」ってタイトルは、やっぱりよく考えたうえで
そういっているのかもしれない。理性的に?