日記13

  • 小説ゼミ1

登内 恵

一般公開

・5月15日 金

今日は9時に起きて、11時半からやっている「ラザ二屋」という店へ行った。

スーパー「いなげや」近くのバスに乗っていたらリュックを背負っていた乗客のひとりが

降りようとして、その拍子に荷物を取り落としてしまった。

カーンッ!という、えらく金属的な硬い音が響き渡ったけど、

皆さんノーリアクション。

平然とした様子だった。

驚きはしたかもしれないけど、相手が恥をかいては大変失礼なので、

ここは大人の対応として素知らぬフリをした。

冷たいかもね。

それにしてもなにがはいっていたのか?

もし、これがパソコンとか、水筒だったら一大事だろうなぁ…と他人事ながら

心配してしまった。(ウッカリは魔物みたいなものだ。いや、そうなんだとおもう。)

三鷹駅のバス停で降り、駅の中を進んで北口から出る。

店の前で時間になるまで待っていると、時間になったところで店主のおじさんが

ドアを開けてくれた。

席についてすぐに注文。

父はオーソドックスなミートソースの「ラザニ屋のラザニア」私は桜エビとジェノベーゼ仕立てのパクチーソースの「グリーンラザニア」をいただいた。

スパークリングワインやハイネケン、普通のワインもあったので今度は夜に行ってみたい。どうやら2階では「ラザニアパーティー」なるものもできるみたいだ。

贅沢にもプロジェクター付き。お客が楽しめるようによく考えている感じがした。

1階はカウンター席になっていて、奥にキッチンがあるので調理している様子が見えた。

テキパキと調理され、ラザニアが供された。手際が良い。味も満点である!

また行きたくなった。父も私も黙ってモクモクと食べてしまった。

私の「グリーンラザニア」は、桜エビとパクチーソースがはいっている。

どちらも大好物なので、願ったり叶ったりである。

一口食べればバジルとまったく同じ味だった。

オレンジやレモンをおもわせる柑橘類と似た、爽やかな香りと甘くスパイシーな味が鼻と口内を穏やかに抜けていく。それが軽く炒った香ばしい桜エビの塩気、溶けたチーズ、

少し硬めに茹でたパスタ、オリーブオイルと合わさって噛めば噛むほど、旨味が増す。

人は本当においしいと無言になるものなのだ。

食べ終わって店を出ると、お隣には「カオマンガイバザール」というタイ料理屋が

あったけど、いつのまにか行列を作っていた。

ここはバンコクの有名店でシェフをしていたひとが作っているそうだ。

味はいかほどか?とおもいつつ通り過ぎ、「アトレ吉祥寺」の「タカノフルーツパーラー」で喫茶した。

父は「プリン・ア・ラ・モード」と「コーヒー」で、私は「苺パフェ」と「紅茶」である。ところが、ここの「苺パフェ」はかなりくどい味だった。

苺の下にみっちりもりもりのバニラアイス、苺シャーベット、カスタードだけならよかったのだけど、無色透明なゼリーが重なっていたせいで、あまりのボリュームに残すかどうか考えてしまった。そのゼリーがあることで全体のバランスが、ガタガタに崩れている感じ。苺ものでこんな事になったのは初めてだった、なんともいいようのない気分…。

センスとは?

甘さに追っかけられている感じがしたのは、真ん中にあったゼリーが砂糖の味しかしなかったからだ…他の素材の味を邪魔していた。

なんといえばいいのか…私はなんとか食べきったけど、隣で同じモノを注文したひとは

残していたのでキツかったみたいだ。

ウンザリした様子だった。

紅茶はティーポットだった。ほどよい温かさで、いい香りと味。

それだけに、さっきのデザートは惜しかった。

この紅茶がなかったら胸焼けがしてたかもしれない。

ふと、帰る前にダシパックを切らしていた事を思い出し、地下にある食品売り場で夕食の買い出しをした。ダシパック、山芋、マイタケ、豆もやしを買う。

ついでに東急の食品売り場でヒラメの干物、パエリア、ブイヤベースを買って帰った。

この時、夏でもないのに暑かったので腐らせるとヤバいということで、

「保冷剤は1個だけでお願いします。」とあったのに、ワシワシ掴み取り、

買い物袋へつっこんでしまった。13個も。イイカゲンニシロ。

夕食は玄米、厚揚げとホウレンソウの味噌汁、ヒラメの干物、納豆だった。

ひさしぶりの干物は、さっくりとした皮ともともちほろほろとした身に、

適度に油がのって、香ばしくておいしかった。()

登内 恵 トノウチ メグミ

所属:芸術専攻 文芸領域

2025年 文芸領域 小説ゼミ1〈M1〉
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