日記14

  • 小説ゼミ1

登内 恵

一般公開

・5月28日 木

今日は、漢方を処方してもらいに新宿にある「つるかめクリニック」へ行った。

東京に戻ってから、ここにはいつもお世話になっている。

香川県にいた頃、便秘と吹き出物がひどすぎて苦労していた。

お腹が張って苦しいせいで、お通じをよくしたいあまり、「エビオス錠」を使ってトイレする。というトンチンカンなことをしてお腹を下してしまったこともある。

恥ずかしい!

胃腸の調子が悪いからか、吹き出物もしぶとかった。

というよりも、驚いたのが「エビオス錠」が下剤になっていたということだ。

母によれば彼女が子供の頃は、ただのビール酵母の栄養剤だったんだとか。

規定の量は…母の頃のはわからなかった。

ちなみに私のだと1回、10錠が規定の量だった。

これをきちっと私は守って飲んでたのだ、今、思い返すとマヌケすぎて泣きたくなる!!

これで腹を下すとはなんぞや?!しかも規定の量、多すぎ!と両親は呆れたのか、

やや引き気味であった。(当然、怒られた。)

かといって、そんないい病院があるわけでもなく、ただ強い漢方薬を処方されて

コレ、下剤と変わらないんだけど…という感じだった。

父が仕事場を移すのにあわせて東京に戻ってからは、今の「つるかめクリニック」に行く事になり、そういったことはなくなった。なんのことやら…

初受診では、先生に生活態度を注意されてしまった。

その頃ときたら、カップラーメンを朝ご飯にし、スナック菓子を一袋、たいらげてしまったり、そこへ飲酒もしていたので自分が想像していた以上に体の中に毒素というか、余分なゴミが溜まりに溜まっていたせいで、便秘、吹き出物のダブルパンチになっていたみたいだ。

「ちゃんとこれからデトックスして下さい!」と、叱られてしまった。

それ以来、ちょっと気をつけてすごしている。

デトックスのお陰か、体からの悪臭もなくなったのを考えると…もしかしたらニオって

いたのかもしれない…。恥ずかしいもんだ。

思い返してみると、これは子供の頃からそうだった。

周囲にいたひとは、さぞ迷惑だったろう。我慢していたとしたらゴメン。

きっと多分、私は「名状し難い」ニオイがしたかもしれない。

あの頃は、体から出るもの全部が臭すぎた。

着ている服に茶色い汗シミができるほどであった。

そういえば、クトゥルフ神話には「ティンダロスの猟犬」なんてヤツがいて、

鼻が曲がるほどの悪臭がするんだとか。

似ている感じがして、なんかヤダ。

小降りの雨の中、新宿に着く。「新宿東京海上日動ビル」のエレベーターで3階のクリニックに入る。受付で体温測定をすると36度7だった。私はこれで平熱。

暑くなってきたとはいえ、最近、少し太ってきたからかいつもより体が熱く感じる。

7番診察室の前で待っていると看護師から呼ばれる。

生理がいつも通り6日あったということと、お腹の調子は悪くないし、処方されている漢方もあっているとかいう話をした。母の診察も終わると薬をもらって、クリニックを出た。

「NEWoMan」(ニュウマン)の近くにある「Paul」(ポール)というパン屋で、

クロワッサン、オリーブパン、クルミとレーズンとオレンジのカンパーニュ、アップルパイを買って帰った。父は仕事の帰りに三鷹にある「Siro」(シロ)という店で、

パンを買ってきていたようだ。

夕飯は「味の民芸」で、ステーキ重と中ジョッキの生ビールにしてみた。

うーん。なんか男が食べる飯みたいだよね…サラリーマンが憑依したのだろうか?

エネルギーを欲しているのかもしれない。

薄切りにされた、照り焼き味の牛肉と揚げたポテト、カボチャ、オクラ、ミニトマトが合わさったものだった。甘辛の醤油味だったけど、薄味だったので意外と食べやすかった。おいしいんじゃない?

ビールは…泡のボリュームが足りなくてイマイチだったけど、こういうのって注ぎ加減が難しいんだろうなとおもった。()

登内 恵 トノウチ メグミ

所属:芸術専攻 文芸領域

2025年 文芸領域 小説ゼミ1〈M1〉
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